> 交通知識 > 【避難】災害時の自動車...
ネットやテレビなどで地震や台風の自然災害が起きると防災グッズの用意を考えるみなさん。
ちょっと待ってください!いざ避難となった時、避難場所の把握や避難手段をちゃんと決めていますか?
徒歩で移動する?自動車?自転車?
そもそも自動車で避難てできるの?大丈夫?今回は自動車避難に関してご紹介します。
避難方法の変更
以前は自動車避難を原則禁止、徒歩避難を原則でした。
しかし、東日本大震災を受け原則徒歩避難としつつ自動車避難の記載が変更されました。
10-3-1地震災害に関する警戒宣言が発せられたとき
【改正前】避難のために車を使用しないこと
【改正後】
(2)車の運転中以外の場合に警戒宣言が発せられたとき
・津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しないこと
10-3-3大地震が発生したとき
【改正前】避難のために車を使用しないこと
【改正後】
(2)車を運転中以外の場合に大地震が発生したとき
・津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しないこと
・津波から避難するためやむを得ず車を使用するときは、道路上の障害物などに十分注意しながら運転すること
(警察庁「交通の方法に関する教則」より)
自動車避難の問題点
改正前の東日本大震災ではなんと57%が自動車での避難方法でした。
なぜ自動車避難の理由は(一部)
・避難に間に合わない
・家族で避難するため
・いつも車を利用するから
・家族に子供やお年寄り又は身体が不自由な人がいる
・近所の人に乗せてもらったなどありました。
自動車避難をして困ったこと、障害になったことは?(一部)
・信号が停止して混乱渋滞
・踏切の遮断機が降りたままで通れない
・道路の液状化・ひび割れ・落石 など
地震後は整備された道路ではなく危険が多いので慎重な運転を心がける必要があります。
パニックでいつどこから人が飛び出してくるかもわかりません。
車を降りて避難するときは?
焦らず、カーラジオや地震交通情報を聞き周辺の情報や状況に応じて行動しましょう。
・車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておくこと。やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。
・駐車するときは、避難する人の通行や地震防災応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと。
(警察庁「交通の方法に関する教則」より)
エンジンキーをつけたままドアロックはしないよう気をつけましょう。
ドアロックやエンジンキーが無い場合、緊急車両などが車を破損して移動ができる規則があります。
避難解除後ボロボロな自分の車をできるだけ見たくないなら気をつけたほうがいいですね。
移動手段を考えるために
ハザードマップで津波の最大高さと避難場所を確認し避難時の対策に取り組みましょう!
家からだけではなく普段よく利用する会社や学校の通勤・通学路を確認しておくと安心です。
自宅にお子さんだけだった場合どう行動すればいいのか
バラバラに避難した場合の家族の安否確認方法は?
また、自宅避難という方法もあります。
津波や土砂、近隣災害の被害がない場所や建物に損壊や倒破の危険性がないときなど生活に大きな支障がない場合は自宅のほうが快適な避難場所になることもあります。
ただし、水や電気などライフライン(生活線)が途絶えた場合の工夫が必要になります。
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